試合形式の練習に打ち込むリベロ津軽SCヴンダーU―12(黄色)とリベロ津軽SC(白色)の選手

 弘前市を拠点とする総合型スポーツクラブ・リベロスポーツクラブのサッカー部門傘下に、今春から西北地域で活動する小学生年代の「リベロ津軽SCヴンダーU―12」が新たに加わった。弘前で長年蓄積してきたコーチングのノウハウを近隣でも役立てたいというリベロ側と、この年代で県内トップの実績を誇るリベロの指導で力を高めたいとするヴンダー側の考えが一致した。最近は本家・リベロ津軽SCの仲間たちと練習を重ね、一層のレベルアップを図っている。
 ヴンダーはつがる市柏を本拠に活動してきた「FCヴンダーヴォルフ」が母体。同市や五所川原市などの児童が在籍しており、地域で着実に成果を残してきた。
 もともと指導者間にネットワークがあるため、合流は円滑に行われたという。1998年のリベロ創設以来、活動の原点である小学生年代のクラブ員育成で、中南地域の外にエリアを広げたのは初めて。
 リベロ旗揚げメンバーの佐藤守人サッカー部門長(46)は「そろそろ活動を広域にしたいという考えはあった。五所川原は開拓の余地があり、身長の高い子や身体能力に秀でた子が多い。われわれが直接教えてあげたいとの思いがあった」と説明。モンテディオ山形のジュニア部門にも2チーム(庄内と村山)があることを例に「同じ母体のチームが、正統なライセンス保有者から指導を受け、刺激し合うことで強くなれる。職業としてのサッカーコーチの確立にも前進する」と強調した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で春先は活動が鈍ったが、先月末から少しずつ本格化。今月7日には弘前市運動公園で、両チームにFCトゥリオーニ(五所川原市)も交えた3チームが試合形式の練習を展開。保護者らが見守る中、ヴンダーの選手十数人がピッチを駆け巡り、試合感覚とテクニックを存分に磨いた。
 仲間が増えたことについて、リベロヴンダーの相馬萌琉さん(柏小6年)は「向こうはボールを落とすのがうまく、スイッチをたくさん入れてくるが、そうは分かっていてもボールを奪えない。あの技術を見習いたいと何人かで試している」と向上を誓った。
 本家・リベロの芳賀泰斗君(浪岡北小6年)は「励みにはなると思う。自分たちも、ヴンダーの良い部分をものにできれば」と語った。
 現在、リベロのサッカー部門は広域の児童100人ほどが在籍している。一方、ヴンダーは20人強だが、佐藤部門長は「いろいろな人の協力で私たちも安定してきたが、もともとは少人数で始まったのを思い出す。ここで原点に立ち返り、技術だけでなく、仲間の大切さを教えたい」と意欲。自らもヴンダーの練習場にたびたび足を運び、指導陣にノウハウを伝授している。