コロナ禍の中で行われた「虫と火まつり」。関係者がお焚き上げで悪疫退散を願った

 五所川原青年会議所(田中宏明理事長)は20日夕、五所川原市の神明宮で、恒例の奇祭「奥津軽虫と火まつり」を行った。本県の伝統行事・虫送りに由来する行事で、観光行事としての側面もあり、毎年大々的に実施されていたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い大幅に規模を縮小。出席者はコロナ禍の中での悪疫退散などを願った。
 毎年地元の子どもたちによる市内での松明(たいまつ)運行、岩木川河川敷での「大虫昇天」といった催しが行われていたが、48回目を数える今回は約30人の出席者による神事のみとした。
 神明宮境内での玉串奉納の後、屋外で悪疫退散などを願い「お焚(た)き上げ」が行われた。松明で点火した木札が炎に包まれ、出席者は経済停滞や自粛ムードで疲弊する市民らの平穏と安全を願った。
 田中理事長は「虫送りは疫病など、人間の力ではどうしようもない災厄が来ないよう祈る行事だった。今年は虫送りの根源に触れる特別な火まつり」と振り返った。