荷物棚の上に掲示された太宰作品の名言が乗客を楽しませている

 津軽鉄道では19日、NPO法人津軽半島観光アテンダント推進協議会による恒例企画「太宰列車二〇二〇」が運行を開始した。11回目の今年は、太宰にゆかりのある20人が選んだ太宰作品の中の名言20選を掲示。乗車した観光客らは津軽平野と岩木山の風景を楽しみながら太宰の世界に浸った。
 ゆかりの20人は金木太宰会の木下巽会長、みたか観光ガイド協会の小谷野芳文代表、朗読家でフリーアナウンサーの原きよさんら。小説「津軽」「お伽草子」などから抜粋した名言を、選んだ理由と共に紹介している。
 大阪府から訪れた植田尚史さん(59)、三千代さん(55)夫妻。三千代さんは「主人がちょうど『津軽』を読んでいて、津軽鉄道に乗りたくて五所川原に来た。偶然一番列車に乗り合わせたが、うれしく思う」と話した。
 アテンダントの阿部美紀さんは「皆さん一人一人違う名言を挙げていて、簡単に読んでもらえる内容になっている」とPR。新型コロナの影響でさまざまな催しが自粛・中止となったため、多くの人に楽しんでもらおうと、例年より期間を延ばして9月末まで運行。始発は津軽五所川原駅発9時35分で、1日5往復ほど運行する。