降雨時の注意喚起の看板のほか、路面標示が設置された和徳ガード下
大雨で道路冠水が発生した和徳ガード下=2018年8月15日

 降雨が増えるシーズンを控え、弘前市は、JR奥羽線の軌道下を通る市道唯一の立体交差横断(アンダーパス)である代官町松ケ枝線の通称「和徳ガード下」に、降雨時の注意を呼び掛ける看板のほか、道路冠水発生時にガード下の水の深さを通行車両に示す路面標示を設置した。今後は排水設備の老朽化部分を交換するなどし、冠水対策を強化する方針。
 和徳ガード下は市道代官町松ケ枝線のうち、JR奥羽線軌道下を通るアンダーパス。付近のアンダーパスには県道弘前岳鯵ケ沢線の通称「みのりのトンネル」もあり、片側2車線の同トンネルの方が一般的な往来に活用されるが、和徳ガード下も付近住民らに必要不可欠な道路となっている。
 掘り下げられたアンダーパスは地形的に雨水がたまりやすく、和徳ガード下も降雨時はポンプ設備などで外部に排水している。しかし2018年8月15日の大雨では、ポンプ設備の不具合が原因とみられる道路冠水が発生。その後の調査でポンプ本体に異常はなく、配水管の一部不具合が原因と判明した。
 市は国の交付金を活用し、3カ年事業で和徳ガード下の道路冠水対策に着手。18年12月に配水管の不具合箇所を交換し、19年3月には雨水をためる排水漕内の水位が一定以上になると、非常用メールと音声通報が市に届くシステムを整備した。
 今年6月には、ガード下手前に「降雨時冠水注意」の看板と路面標示を設置。路面水位からガード下にたまった水がどれほどの深さになっているかをドライバーに知らせるもので、標示は「1・0m」「0・5m」「0・15m」の3種類。
 1メートルは車体が浮いて流される恐れがあり、50センチは水圧で内側からドアを開けることが困難、15センチはマフラーから浸水するとエンジン停止の可能性がある深さで、ドライバーに対する冠水時の注意喚起と事故防止につなげることが目的だ。
 近年はゲリラ豪雨的な大雨の頻度が高まる傾向にあり、梅雨や台風シーズンに備え、市はガード下ポンプ設備の老朽化部分を交換することも計画している。
 市道路維持課は「アンダーパス部の道路冠水対策は市民の生命、財産を守る観点から重要。今後も安全、安心な道路環境の確保に取り組んでいく」とした。