学生向けのプレミアム食事券発行について発表する(左から)福田学長、清藤会頭

 弘前大学(福田眞作学長)と弘前商工会議所(清藤哲夫会頭)は16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける学生の健康維持と地域経済の活性化に向けた協働プロジェクトを立ち上げ、弘大の学生が市内飲食店で利用できるプレミアム食事券を7月以降に発行すると発表した。双方が購入費の一部を負担し、5000円分の食事券を2000円で学生へ販売する。
 弘大は新型コロナの影響による困窮学生の食生活支援事業として、今月5日から前期授業が終わる8月までの期間、学生食堂の夕食を100円で提供している。プレミアム食事券は同事業の第2弾で、商議所側へ今月上旬に提案。商議所は本県の緊急事態宣言や休業要請の解除後も飲食店に客足が戻らない状況を踏まえ、企画の実現に踏み切った。
 食事券は3000枚発行し、対象店舗は商議所会員の約220の飲食店を中心に打診、今後決定する方針。テークアウトにも対応する。商議所は弘前市の「事業者売上回復応援補助金」を活用して告知宣伝活動を行い、最終的に飲食店から回収した食事券を精算、店側へ換金する。
 このうち2500枚は、商議所が県の「あおもり飲食店緊急応援事業費補助金」を活用し、額面5000円のうち1000円分を補助。弘大は困窮学生の支援にと寄せられた寄付金の一部を活用し、2000円分を補助する。残る500枚は、16日に弘前ロータリークラブから弘大に寄せられた寄付金で3000円分を賄う。
 食事券の購入は1人1枚に限定し、使用期限は12月31日まで。対象は学部生・院生ら約6800人で、7月1~8日にインターネットで予約を募り、場合に応じて抽選を行い、15~31日に弘大生協文京店で販売。新型コロナの影響で県外にとどまる学生に向けては10月に販売する。
 会見した福田学長は「学生には普段お世話になっている飲食店でご飯を食べてもらい、健康維持に努めてほしい」とし、食事券の購入費を賄えない学生に対する無償提供を検討する考えも示した。清藤会頭は「商工団体としては新型コロナの影響を受ける飲食業を応援しなければ」と強調し、弘大の経済波及効果を踏まえ「恩恵を受ける地域全体が学生を支えるのも重要なこと」と意義を強調した
 週に2、3回「100円夕食」を利用する教育学部4年高橋みのりさん(21)は「(補助される)3000円があれば2週間分くらいの食費が助かる。食事券としてもお得なので、ぜひ購入したい」と話した。