荒馬の躍動感を表現しようと頑張る金木小の3年生
太刀振りの動作を学ぶ4年生

 五所川原市の金木小学校(工藤直之校長)の児童たちが、新田地域の伝統として古くから地域に伝わる伝統芸能の継承に、熱心に取り組んでいる。新型コロナウイルス感染拡大の余波に見舞われながらも、住民有志による保存団体のメンバーを講師陣に迎え、金木さなぶり荒馬踊りの習得に打ち込んでいる。
 文化の薫り高い金木地区。学校統廃合により、同校が地区唯一の小学校となって7年目に入った。その当初からの取り組みとして、座学や実践により各種伝統芸能の継承に尽力しており、高学年は嘉瀬奴(やっこ)踊り、中学年はさなぶり荒馬踊りを学習している。
 今年度は最近になって振り付けの練習が始まった。2日は金木さなぶり荒馬保存会の津島豊会長らメンバー3人が来校し、3、4年生計80人超に体育館で指導した。
 3年生は3人1組となり荒馬に挑戦。馬の面を持った児童の左右で、児童2人が手綱引きとして巧みにけん引し、荒ぶる馬の躍動感を表現しようとステップを踏みながら、害虫駆除を祈念する振り付けを少しずつ習得した。4年生は太刀振りを練習した。保存会メンバーの模範演技をしっかりと観察した後で、見せ場といえる太刀を交える場面について、タイミングを入念に確認しながら練習を進めた。
 3年の川山悠翔君は「何回も何回もやったら慣れてきた。今までより踊りは上手になったと思う」と自信の表情。同じく楠美諒青君も「ひも(手綱)の方をやってみたら楽しかった。うまくやれそう」と手応えを語った。
 津島会長は「子どもらは教えたことを素直に吸収してくれるので筋が良く、これからが楽しみだ。学校側が協力的なことにも助けられている」と笑顔を見せた。
 ただ、今年は新型コロナの影響により、現段階では多くの人が集まる舞台でのお披露目は難しい状況。工藤校長は、児童を守るためのコロナ対策の徹底が大前提としつつ「許されるものなら、何らかの場は用意してあげたい」とも語り、善後策の可能性を模索している。