サッカーの弘前地区予選ではつらつとプレーする選手たち

 新型コロナウイルス感染拡大の影響による県高校総合体育大会の中止を受け、一部の競技で代替大会が始まった。弘前市内では13日、サッカーの地区予選が行われ、選手たちが日ごろの練習で鍛えた力と技を競い合った。多くの3年生にとっては集大成を披露する場であるとともに、引退を懸けて臨む節目でもある。選手からは「試合が行えることに感謝」「やり切ることができて満足」など、前向きな言葉が聞かれた。
 13日は青森市でソフトボールの青五地区予選も行われた。
 4地区で予選が始まったサッカーは、密集状態になる円陣の自粛、飲料水の回し飲み禁止、使用したベンチの消毒など、感染予防対策を徹底して試合を実施した。
 サッカー競技専門部の齋藤康弘委員長は「何より命が大事。参加する選手の保護者にとっても不安材料をできるだけなくした上で大会を実施したい」とした。
 弘前地区では弘前市内2会場で4試合が行われた。市運動公園球技場での1試合目は、弘前実業と弘前が対戦し、弘前実業が5―0で勝利した。
 弘前実業3年の鈴木修二郎主将(17)は「試合ができることに感謝している」と笑顔。全国高校総体(インターハイ)の中止で一時チームのモチベーションが低下するなどの影響は出たものの、すぐに冬の全国高校選手権出場に照準を合わせて立て直したという。
 今回の代替大会は上位大会にはつながらないが、「目標のため、まずはこの大会で強豪校に勝つ。1戦1戦をぶれずに戦いたい」と、闘志を燃やしている。
 一方の弘前は、県高校総体の中止を受けて3年生8人のうち7人が受験勉強に専念するために引退。唯一残った山浦功太郎選手(17)は「全国大会に出られないもやもやした気持ちを晴らしたかった。サッカーをもっと楽しみたかった」と理由を語り、最後の試合を終えて「1年生の頃から比べると、精神面でも技術面でも比べものにならないくらい成長できた。やり切った」と晴れやかな表情を見せた。
 県高体連の菅原文子会長は「各競技専門部が(代替大会の)開催に向けて検討してくれたことに感謝したい」と述べ、「ぜひ強い気持ちを持って自分の力を十分に発揮してもらいたい」と選手たちの活躍を願った。