新型コロナウイルスの感染拡大による県高校総体の中止に伴い、各競技専門部は一部種目の制限、大会方式の変更といった感染防止策を講じることで代替大会開催の道を探った。県高体連によると12日現在、全35競技のうち8割の28競技が開催に道筋を付けた。ただ、「3密」が避けられないと判断して開催しない競技もあり、集大成の大会に臨めないまま卒業するケースも生じることになった。
 開催予定競技のうち卓球は参加を3年生に絞り、卓球台の間隔を空けてシングルスのみ実施。ダブルスはパートナー間で密接になるため行わない。大山幸雄委員長(八戸工業)は「規模は縮小したが、3年生には思い出づくりをしてほしい」と語った。
 ソフトテニスは交通機関や宿泊時の感染リスクを避けるため、各地区での大会にとどめる。片岡勝委員長(五所川原商業)は「(県高校総体の)中止は覆らない。ポジティブな気持ちに切り替え、これからの人生にプラスにしてほしい」と生徒に呼び掛けた。
 いったん中止を決めながら、開催にかじを切った競技もある。陸上は当初、代替大会を開かない方針を固めていたが、県高体連と専門部が協議し、県春季選手権大会の代替競技会と兼ねる形で開催することにした。
 陸上競技専門部の野呂透委員長(木造)は「高体連から賞状が出ることになり、出場する3年生にとって良かった」と話した。大会には高校生以外も出場するが、代替大会用に抽出記録を作成する。
 一方、「3密」を避けられないなどとして開催を断念した競技もある。レスリングは判断を先延ばしにすると、受験を控える生徒の心的負担が大きくなることを懸念。金渕清文委員長(光星)は「生徒には申し訳ない。ただ、希望や目標を持って努力してきたことは間違いではない。誇りに思ってほしい」とおもんぱかった。
 開催の可否を決めていないのは相撲と柔道の2競技。相撲は9月に大分県で全国大会が開催される場合、その予選会を代替大会とする予定だ。ただ、県高体連は6月末までに開催の可否を示すように求めており、藤本久美委員長(木造)は「期限も迫っている。相撲はボディーコンタクトのある競技なので、万が一のことを考えて慎重に検討したい」と話した。

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