板柳町内でのクマ目撃を受け、保護者同伴で下校する児童ら=11日午後3時10分ごろ、板柳南小学校

 11日午後1時ごろ、板柳町内で体長1メートルほどのクマ1頭を目撃したと板柳警察署に通報があった。人的被害は確認されていない。町内の小中学校などは、児童生徒の下校を保護者同伴にするといった措置を取った。住民からは「山がない町なのにクマが出るとは…」と驚きや不安の声が聞かれた。
 町によると、クマが目撃された現場は飯田地区と福野田地区の境界付近に当たる国道339号旧道上。近くにはリンゴ畑が広がっている。町職員や警察署員が現場付近のパトロールを行ったほか、町は防災無線で注意を呼び掛けた。
 板柳南小学校では午後3時ごろから、来校した保護者と一緒に児童が下校。保護者の女性(44)は「小さい頃から町に住んでいるが、初めての出来事。山がない場所なのに怖い」と不安そうに語った。
 NPO法人・日本ツキノワグマ研究所の米田一彦所長(十和田市出身、広島県在住)は、体長などからして生後2年4カ月程度の若いクマとみる。3日間で30キロ近くを移動することもあるといい、「交尾期のクマを恐れて逃げてきたのでは」との見方を示した。
 12日も町内の小中学校では保護者同伴での通学措置を取る。