情報提供を呼び掛けるチラシなどを配布する西川署長(右)

 2018年6月、青森市旭町1丁目と同市北金沢2丁目で高齢女性が殺害された二つの事件は、1件目の事件発覚から12日で2年を迎える。青森署に設置された捜査本部では同一犯による可能性も視野に入れて捜査を進めてきたが、犯人逮捕には至っていない。10日は同署員ら10人が現場近くで、情報提供を呼び掛けるチラシなどを配布した。
 青森市旭町1丁目、無職菊地のり子さん=当時(67)=の遺体が見つかったのは18年6月12日午前11時30分ごろ。家を訪ねてきた妹が、玄関近くの廊下であおむけに倒れている菊地さんを発見した。その1週間後の同19日には、菊地さん宅から直線距離で100メートルほどしか離れていない同市北金沢2丁目にある店舗兼住宅の居間で、店主の小山和子さん=当時(79)=が倒れて亡くなっているのを知人男性が見つけた。
 いずれの遺体も首に絞められたような跡があり、死因は窒息死。現場が同じ生活圏であることに加え、1人暮らしの高齢女性で、明らかに物色された形跡はないなどの共通点も多く、同一犯による連続殺人の可能性もあるとみられる。
 捜査本部ではこれまで、延べ約4万2000人(10日現在)が捜査に当たった。現在は46人態勢で、周辺住民や2人の交友関係者への聞き込み、寄せられた情報の掘り下げ捜査などを続けているが、逮捕には至っていない。
 事件発覚から間もなく2年となる10日も、いまだ両者の現場には規制線が張られたままだった。小山さんと面識があったという付近に住む70代女性は「事件以降は家にいるときも戸締まりをきちんとするようにしている。夜の外出も控えているが、犯人が捕まるまでは安心できない」と不安そうに話した。
 青森署と県警捜査1課は同日、事件現場に近いマエダストア旭町店前で情報提供を呼び掛けるチラシなどを配ったほか、今後現場付近の住宅へチラシなどを毎戸配布する。
 西川茂青森署長は「現在も現場付近を中心に粘り強い捜査を続けているが、犯人逮捕には市民の皆さまの協力が必要不可欠。ささいな情報でも構わないので、よろしくお願いしたい」と呼び掛けた。
 事件に関する情報提供は、捜査本部が設置したフリーダイヤル(0120―001―328)か青森署(電話017―723―0110)まで。