永眠した「わさお」(2018年4月1日撮影)

 鯵ケ沢町の人気犬で、不細工だけどかわいい「ブサかわ犬」として知られた秋田犬長毛種の「わさお」が8日午後5時54分、多臓器不全のため町内の動物病院で永眠した。享年13歳=推定=。わさおはテレビや映画、ブログなどを通じて、その愛らしい姿を披露し、町の観光PRに貢献してきた。後日「お別れの催し」が開かれる予定。
 わさおの魅力発信活動を展開する「わさおプロジェクト」(工藤健代表)が9日午前、公表した。
 同プロジェクトによると、わさおは4月から足腰が弱って歩けなくなり、通院・療養を続けてきた。今月7日、食欲減退のほか、全身のむくみや排尿難の兆候といった、これまでと異なる症状が表れ、健康状態が急激に悪化。動物病院で点滴を受けている中で息を引き取った。「最期はまるで眠りに落ちるかのような、安らかな旅立ち」(工藤代表)だったという。お別れの催しは新型コロナウイルス感染症の感染状況などを鑑み、後日発表する。
 わさおは生後約半年だった2007年秋、同町の海辺で「わさおの母さん」こと故・菊谷節子さん=享年(73)、17年11月死去=に保護された。翌08年、旅ブログで紹介され、人気に火が付いた。
 09年には町特別住民登録、10年に町特別観光大使に就任。11年からは、日本ユネスコ協会連盟世界自然遺産特別大使犬「ワンバサダー」、JR鯵ケ沢駅観光駅長を務めた。わさお自身が出演した映画「わさお」や日本テレビの「天才! 志村どうぶつ園」などを通じ、全国区の人気犬となった。14年には「つばき」=19年5月死去=と結婚、後に養女の「ちょめ」を迎え、「わさお一家」として活躍した。