「わさおグッズ」が所狭しと並ぶ海の駅わんどの販売コーナー

 わさおは地元鯵ケ沢町の観光振興に大きく貢献した。町観光協会は経済効果を150億円と算出している。ピークの2008年から3年間の数字であり、杉澤廉晴会長は「わさおが活躍した十数年の功績を鑑み、町と検討して敬意を示していければ」と、何らかの恩返しをしたい考えで、平田衛町長も「功績をどう後世に伝えるか、今後協議していくことになる」と話した。
 協会によると、「わさおグッズ」第1弾として08年12月に売り出したTシャツが人気を集めた。現在、町内の観光施設で販売されている関連商品は縫いぐるみや食品など多岐にわたる。人気は国内にとどまらず、台湾や香港からも観光客を呼び込むなど、鯵ケ沢の知名度を一気に高めた。
 こうした状況を踏まえてはじき出した150億円の内訳は、メディア露出による広告換算分が100億円、観光収入が50億円。わさおの存在がいかに大きいかが分かる数字だ。
 わさおを失った町の観光はどうなっていくのか―。協会副会長で「わさおプロジェクト」の工藤健代表は「町がどうなるかは別問題」と冷静に受け止め「わさおを応援したみんなの中に、わさおがいるのだから」と説明した。