「えんシードル」を紹介する(右から)青山醸造責任者、森山代表取締役、小倉主任研究員

 弘前市緑ケ丘1丁目のもりやま園(森山聡彦代表取締役)が、新商品「えんシードル」を発売した。「彩香」と同社農園で採取した天然酵母を使い、無添加で仕上げたシードル。県産業技術センター弘前研究所と共同開発し、口当たりがよい甘さで、単品種でもバランスのよい味に仕上がっている。
 彩香は耐病性に優れ、自己摘果性があるのが特徴。人手不足が進む生産現場で活用の場面が増えることを期待し、同社では2014年に苗木を植え付け。有機栽培の実用化と並行して、彩香シードルの開発を進めてきた。
 農園で採取した天然酵母のうち、彩香に最も合うと選定された「MAY29」で醸造。2019年に初なりを迎えた彩香だけを用い、酸化防止剤などを加えず、完全自社製にこだわった。
 商品名には「地域と人と環境の『縁』の中で地域に豊かな『園』をつくる」という同社の理念を込めた。森山代表取締役は「理念を一つの商品に表現することができてうれしい。他では出せない味に仕上がった」と話す。8日は森山代表取締役、青山富士子醸造責任者、同研究所の小倉亮主任研究員が櫻田宏市長に完成を報告した。
 商品は750ミリリットル瓶で1980円(税込み)。アルコール度数5%。市りんご公園や同社オンラインストア(https://www.moriyamaen.com/)などで取り扱い中。