米パン工房の再開を佐々木市長(左)に報告した山中さん

 原料の米を自ら栽培し、手作り米粉パンを製造販売している五所川原市金山の「米パン工房 稲i~ne(いいね)」が、約1年4カ月ぶりに営業を再開した。オーナーの山中小百合さん(33)は、パンの製造販売と農家、そして母親という“三足のわらじ”で日々奔走している。
 稲i~neは市の独自事業である複合経営・六次産業化支援事業を活用して2017年4月にオープン。20アールほどで栽培している「ひとめぼれ」の米粉を主に使って焼き上げるクロワッサンなどは独特の食感が人気だ。
 出産と育児のため18年12月から休業していたが、今年4月に再開。パンを焼き上げるのは山中さん一人。以前より3時間ほど早い午前3時半ごろから作業を始め、多い時で350個ほどのパンを作ることも。合間に子どもの送り迎えなどもこなす。米作りは、負担軽減のため機械の導入なども考えているというが、「水田を80アールほどに増やし、減農薬で育てた米も販売したい」とさらなる挑戦に意欲を見せる。
 営業再開報告のため2日に市役所を訪れた山中さんに対し、佐々木孝昌市長は「これからもっと大変になると思うが頑張ってほしい」と激励した。
 稲i~neは現在、水~土曜日に営業。時間は午前10時~午後3時だが、なくなり次第終了。新型コロナウイルス感染防止のため、事前予約を呼び掛けている。予約などは同店(電話0173―30―1035)へ。