鳴海さんの活動の歩みを知ることができる資料などが並ぶ会場

 リンゴの木の太い幹を燃やし残った灰を原料とする釉薬(ゆうやく)「りんご釉」の開発者で、弘前市(旧岩木町)出身の陶芸家鳴海要さん(1920~2004年)の写真や下絵、新聞記事、色紙などを紹介する展示会が6日、同市賀田の鳴海要記念陶房館で始まった。鳴海さんの活動の歩みを知ることができる資料を含む約100点を展示している。
 同展は、今年10月に迎える鳴海さん生誕100年を記念して、同館を所管する弘前市立博物館などが企画した事業の一環。
 鳴海さんは、1954年に人間国宝の加藤土師萌(はじめ)さん(00~68年)に師事。加藤さんは55年に東京芸術大学陶芸科の初代教授に任命され、鳴海さんは翌年から同科副手として補佐した。帰郷後、現在陶房館が建つ地に「津軽窯」を創設。県内外で展示会を重ね、99年に県褒賞、2003年に県りんご勲章を受章した。
 会場には20歳ごろの鳴海さんが納まっている写真やさまざまな釉薬を試したテスト品、愛らしい女の子や犬、猫を題材にした陶板、知人らに宛てた直筆のはがきといった、普段見ることのできない貴重な資料も並ぶ。
 会期は15日まで(火曜日休館)。入場無料。