飛内監督(右)から夏季県大会の実施を告げられる弘前実業高校の野球部員たち=5日午後5時20分ごろ、弘前実業高校グラウンド

 全国高校野球選手権大会青森大会に代わる「夏季県高校野球大会」の開催が発表された5日、津軽地区の球児や関係者たちは「うれしい」と声をそろえた。「県王者」という新たな目標が定まり、各チームは頂点を目指して再スタートを切った。
 弘前市の弘前実業高校では、練習の合間に飛内伸哉監督が部員35人を集めて県大会の開催を告げた。「3年生にとって今まで頑張ってきた証しを残す最後の大会になる。出場するからには県の頂点を取ろう」と、力強く呼び掛けた。
 千葉慎之祐主将は「最後の大会を戦えるのはとてもうれしい。お世話になった皆さんに最後の勇姿を見せられるよう頑張りたい」と意気込んだ。
 同チームは県内で対外試合が解禁された5月23日から毎週末に練習試合を重ねており、青森北高校、東奥義塾高校などと計8試合を戦った。千葉主将は「一冬を越えて個々の力は付いてきている。大会に向けチームの団結力を高めたい」と話した。
 黒石市の黒石商業高校では、成田康佑部長が部員19人へ県大会の開催を伝達。齋藤亮主将は「大会がなかったら黒石商単独として出場できないまま閉校になっていたので、素直にうれしい。試合ができることと育ててくれた両親に感謝し、チーム一丸で頑張りたい」と声を弾ませた。
 成田部長は「大会が開かれることは本当にありがたい。選手だけではなく保護者も最後の勇姿を見られることを喜んでいると思う」と語った。
 五所川原市の五所川原農林高校では練習後、奈良岡学監督から36人の部員へ県大会の開催が伝えられ、小山内唯力主将は「これまでの努力が水の泡になるかと不安だったからうれしい」と喜んだ。
 甲子園への道が閉ざされたが、選手たちは代替大会の開催を信じて鍛錬を積んできた。小山内主将は「(3年生にとって)最後だからこそ、実力で勝ちたい」と闘志を燃やしている。