学生の食生活支援で「100円夕食」が提供された弘大の学生食堂
「100円夕食」初日メニューのチキン南蛮セット

 弘前大学(福田眞作学長)は5日、新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮している学生の食生活を支援しようと、学生食堂の夕食を100円で提供する取り組みを開始した。提供期間は前期授業が終了する8月6日まで。用意した200食は約40分で完売、安価で栄養バランスの取れた食事に対するニーズの高さが浮き彫りとなったことを踏まえ、来週以降は数量を増やして対応する。利用した学生からは「非常に助かる」などの声が聞かれた。
 新型コロナが学生生活に与える影響について、弘大は4月にアンケートを実施。仕送りやアルバイト収入が減ったことで経済的に困窮している学生が多数いることが分かった。調査結果などを踏まえ、支援策の一つとして学生の健康維持に向けた安価で栄養バランスの取れた夕食提供を企画した。
 事業費の一部には、困窮学生の支援に卒業生らから寄せられた寄付金を活用。生協担当者によると「400~500円相当のメニュー」という。弘大では試験期間中に朝食を100円で提供していたが、夕食では初めて。
 100円夕食は平日の午後5~7時半、文京キャンパス内の弘大生協文京食堂店で提供。初日の5日は夕食を求める学生で長蛇の列ができ、午後5時前から配布された整理券は約40分で完売。食堂内は久々に学生でにぎわった。
 この日のメニューはチキン南蛮セット。メニュー構成は一汁一菜で、肉類と野菜のワンプレートは日替わりで7種類、月ごとに内容を変えて提供する。食べ終えた教育学部2年の前田康貴さん(19)は「毎月のアルバイト代がコロナの影響でゼロになり、食費を切り詰めていたのでありがたい。毎日利用したい」と話した。
 福田学長は「やったかいがあった。来週以降は300~400食を用意できるよう検討したい」とした。