五所川原市生まれのリンゴ「トキ」を使って醸造した「ときシードル」
佐々木市長(右)のグラスに「ときシードル」を注ぐ土岐さん

 五所川原市神山の土岐りんご園が、同市生まれの黄色品種トキを使って「ときシードル」を醸造し、販売している。同園の土岐彰寿(あきなが)さん(39)が、同じ“土岐一族”である明智光秀を主人公にした大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送に合わせて企画した商品で、土岐さんは「明智が歴史的決断をした気持ちを、辛口で渋みのある味で表現した」と紹介した。
 トキは、五所川原市の故土岐傳四郎さんが交配育成した品種。傳四郎さんを含め土岐一族であることから、光秀が大河ドラマの主人公に決まった2年半ほど前から「記念に何かできないか」と思案し始め、実家のリンゴ園で育てたトキを使ったシードル作りを思い付いた。
 2019年9月に勤めていた会社を退職し、10月に関東からUターン。同年産のトキ60箱を使い、醸造は弘前市のGARUTSUの醸造所「白神ワイナリー」に頼んだ。シードルのラベルには光秀が詠んだ句「ときは今 あめが下なる 五月かな」と、土岐氏の桔梗(ききょう)紋を印刷し、シードルのきれいな黄金色も手伝って高級感漂うデザインに仕上がった。
 土岐さんは2日、GARUTSUの2人と共に五所川原市役所を訪ね、佐々木孝昌市長らにシードルを紹介。試飲した佐々木市長は「辛口だ。イベントでもうけるだろう」と述べ、市のふるさと納税返礼品として活用することに前向きな姿勢を示した。土岐さんは「和食にも合うので幅広いペアリングができる。光秀の気持ちになって賞味いただきたい」とPRした。
 ときシードルはアルコール7%、1本(750ミリリットル入り)3750円。500本限定で、すでに県外から注文があり、残り半数ほどという。同園で販売しているほか、ホームページ(https://shop.toki-apple.com/)で注文できる。