5月31日に青森市油川の無職の女性(61)が自宅で頭から血を流して死亡しているのが見つかった事件で、1日午後に行った司法解剖の結果、死因は脳挫傷を主とする頭蓋内損傷と判明した。硬くて角のあるやや重い物体で頭部を複数回殴られた跡があり、強い殺意を持った犯行とみられる。青森署は遺体や現場の状況から殺人事件と断定し、1日に上田修刑事部長を本部長とする捜査本部を設置、73人体制で捜査を進めている。
 同署は遺体の発見状況について、発見した女性の長男は同居しており、帰宅した際に発見したと訂正。女性は1人暮らしではなく、長男と2人暮らしだった。
 長男は5月29日朝に県内にある女性の実家の荷物整理のため外出し、31日午後3時に帰宅した際、女性が1階の居間で倒れているのを発見。同28日午後7時から午後9時ごろ、女性宅で会話した人がおり、同時刻から長男が発見した同31日午後3時ごろまでの間に被害に遭ったとみられる。
 司法解剖の結果、遺体は死後数日前後経過しているという。頭部と顔面の前部に骨折が集中しており、前方から何者かに襲われたとみられる。頭部と顔面以外の外傷はない。
 この家にはもともと女性の義父と長男が暮らしていたが、3月に義父が老衰により死亡。その後は夫と長男が暮らしていたが、5月中旬に夫が病死。夫の死後、別居していた女性が移り住んできたという。
 現場は油川小学校から南東に約300メートルの住宅街。事件を受け同小は同日、登下校時の見守りや集団下校の措置を取った。
 付近に住む70代の女性は「普段は人通りや車通りも少なく、静かな場所。こんな事件があるなんて怖い」と不安げな表情を浮かべた。60代女性は「救急車などが来てどうしたのかと思っていたが、まさか殺人事件だったなんて」と驚いた様子。一方、付近に住む70代の男性は「ここ数日は家の明かりがついていなかったようだ」と話した。