シネマヴィレッジ8・イオン柏開館前日の2003年8月5日に行われた内覧会の様子(同6日付陸奥新報に掲載)

 県内2市で映画館2館を運営するシネマセンター(青森市、野村央代表)が、コロナ禍で経営不振に陥った2館の存続を懸けて、運営資金などをクラウドファンディング(CF)で募っている。2館のうちの一つ、西北五地域唯一の映画館シネマヴィレッジ8・イオン柏(つがる市)は地域の映画文化の拠点であり、映画を愛する地元関係者も「映画館がなくなってからでは遅い」と支援を呼び掛けている。
 同社はシネマヴィレッジ8のほか、青森市の青森松竹アムゼを運営。シネマヴィレッジ8は西北五地域初の複合型映画館として2003年に開館し、今年で17年目となる。
 クラウドファンディングは2000万円を目標に、4月30日に開始。5月30日現在の支援者は815人、集まった支援額は916万円(達成率45%)を超えた。募集は6月17日まで。
 つがる市は過去に映画祭を開催し、同市を舞台にした短編映画も制作されるなど、映画を通じた地域おこしが盛ん。ロケ地となった映画も多く、そうした作品を率先して上映する同館の存在、協力は欠かせない。
 同館のサポーターズクラブ「スクリーン9」は市内外にいる会員200人に支援を要請。戸澤正二郎会長(50)は「シネマヴィレッジ8があることが日常なのに、閉館となれば後悔するだろう。今までお世話になったお礼に力になりたい」と話した。
 「仕事に行き詰まると映画館に行って“現実逃避”していた」とは、同市フィルムコミッション(TFC)の坂本憲彦会長(49)。「生きていく上のヒントをもらえる」と映画の魅力を語り、「地元の人が支えていかなければ」と力を込めた。
 緊急事態宣言下で休館を強いられていた2館は29日に営業を再開した。同社の野村代表は「営業再開したものの、しばらくは大作がないので客足も鈍いだろう。経営が困難な状況は変わらない。引き続き支援をお願いしたい」と呼び掛けた。
 支援はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」内の「シアター救出大作戦!~コロナに負けるな!!~」(https://camp-fire.jp/projects/view/268202)で。

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