市が設置した「クマに注意」の看板

 30日午前5時30分ごろ、弘前市沢田字園村の相馬ダムから南に約1・6キロの山中で、山菜採りをしていた市内の男性(73)がクマに襲われ、顔などに全治2週間のけがを負った。市内でのクマによる人的被害は今年初めてで、市は今後、ホームページや広報紙による情報発信を図る。
 市などによると、男性は1人で入山し、山中で体長50~60センチほどの子グマ2匹と遭遇。その後、左前方から現れた親とみられる体長約1メートルのクマに襲われた。男性は自力で自宅に戻り、家族が消防に連絡した。
 午前6時55分ごろに消防から連絡を受けた弘前署は市と情報を共有。市はダムの手前約1キロの道路脇にクマの出没情報を知らせる看板を設置するとともに、防災無線や広報車で相馬地区全域に注意を呼び掛けた。
 ダム近くの農業大澤昭夫さん(85)によると「クマは人里にはめったに来ないが、(被害が出た)山菜を採るような場所にはよく出ると聞くので注意が必要」といい、別の女性(85)は「この辺りは山に囲まれ、いつクマが出てくるか分からないと思っていただけに怖い」と語った。
 市の担当者は「今年は雪解けが早かったため、クマが活動を始める時期も早く、活発になっている。今後は注意喚起を強化していきたい」とした。