今夏お披露目を目指した新作大型立佞武多「暫」だが、完成は来夏へと持ち越しに=26日、立佞武多の館

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通常開催を断念した五所川原立佞武多だが、大型立佞武多の新作「暫(しばらく)」も今夏中の完成を見送ることが29日、分かった。経済危機にあえぐ市民感情に配慮したもので、来年7月完成、同8月運行を目指す。
 同日の定例会見で佐々木孝昌市長が発表した。市長は「現況で新作を作るより、来年度に向けた方が良い」と説明した。
 祭りの主催3団体(市、五所川原商工会議所、市観光協会)は4月、大~小型が中心街を練り歩く「通常のスタイル」を断念。市による新作大型立佞武多の制作は続けるとしていた。その後、作業は7~8割方まで到達したものの、今月中旬ごろにストップした。来年4月以降に再開する。
 工藤義人市観光物産課長は「制作中止は残念だが致し方ない。気持ちを切らさず来年、たくさんの皆さんに喜んでいただける立佞武多を完成させたい」と制作者・鶴谷昭法さんの談話を代読した。
 市や五所川原商議所は、秋ごろまでに新型コロナが終息した場合のみ、現存の大型3台を並べるような催事を開催できないか模索中。取材に対し、山崎淳一五所川原商議所会頭は「展示する場合、今ある物を活用したい」と語った。