新たな環境での再出発に新鮮味を感じているという吉田さん
スパイシーでボリューム感のあるかつ丼(左)と、懐かしい味わいの中華そば

 津軽鉄道津軽中里駅(中泊町)隣接の「駅ナカにぎわい空間」にこの春、老舗食堂による「駅ナカチャンコ食堂」がオープンした。一昨年の火災で店舗を失って以降、出前専門としていた旧「吉田チャンコ食堂」が店舗での営業を再開したもので、店主の吉田文義さん(52)は「新しい環境にわくわくしている。地元の人にも駅の利用者にも愛されるスペースをつくりたい」と意気込んでいる。
 吉田チャンコ食堂の前身は戦後、吉田さんの祖父が駅前の一角に開いた商店で、当初は菓子パンや総菜などを手広く扱っていた。約50年前に食堂へと転換したという。吉田さんは食堂となってからの2代目。
 長く住民に愛されてきたが、2018年3月に発生した火災のため店舗を失った。その後は出前専門での営業を続けながら再建を模索していたところ、これまで駅ナカを活動拠点としていた団体が昨年度限りで活動を終えたことから、その後釜に納まった。
 チャンコといっても「ちゃっこい(店が小さい)」がなまって変化したもので、ちゃんこ鍋はメニューに無い。人気なのはテレビ番組やブロガーにも注目されたカツ丼で、ペッパーを効かせた分厚いトンカツをタマネギ、かまぼこ、シイタケとさっと煮たもので、スパイシーな味わいでボリュームも抜群。懐かしい味わいの魚介スープに現代的なバラチャーシューを乗せた中華そばも好評だ。ほかにチャーハン、各種定食、コーヒーなどもある。
 4月下旬にオープンし、一時期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で休んでいたが、今月11日に再開。吉田さんは滑り出しについて「新しい環境で、新しいお客さんとの出会いがあることにわくわくしている」とし「まずは地元住民、子どもたちが気楽に休んでいってくれるような駅ナカにしていきたい」と張り切っている。
 町水産商工観光課は「もともと町民に愛されている店なので、駅ナカに入ってくれることで地元活性化と利便性向上につながれば」と期待している。
 営業時間は午前10時~午後4時。不定休。