マスクを手にする(左から)木村さん、藤枝さん、悦嗣さん山谷校長晄椰さん

 昨年の豊洲市場(東京都)での初競りで3億円超の最高値が付いたクロマグロを釣った大間町の漁師藤枝亮一さん(65)が25日、双子の孫中野悦嗣(えつし)さん、晄椰(こうや)さん=ともに(12)=が通うつがる市の木造中学校に、マスク1万2600枚を寄付した。同校は全校生徒367人と教職員39人に30枚ずつ配る予定で、藤枝さんの善意に感謝した。
 藤枝さんは昨年1月4日に278キロのクロマグロを釣り上げ、マグロは翌5日の豊洲市場初競りで3億3360万円の史上最高値で競り落とされた。
 新型コロナウイルス感染拡大防止対策で消耗品のマスク不足が常態化する中、藤枝さんは困っている人のために―と大間町、風間浦村、佐井村と近隣の小中学校・高校にも不織布マスクを寄贈。マスクは中国の知人を通じて調達した。
 藤枝さんは同校にマスク(1箱30枚入り420箱)を持参し、孫らに手渡した。悦嗣さんは「自慢のおじいちゃんです」とはにかみ、晄椰さんは「本当にうれしい」と笑顔を見せた。
 同席した生徒会長の3年木村響さんは「布マスクを着ける人が増えてマスク不足を感じていた。この数をもらえるのはありがたい」と話し、同校の山谷光寛(てるのぶ)校長は「地域の人の支援のおかげで学校活動が成り立っている」と感謝した。