農林水産省は26日、2019年産リンゴの収穫量と結果樹面積を発表した。本県産収穫量は前年産比8%(3万5700トン)減の40万9800トンで、過去10年間で2番目に少なかった。生育期間中の高温干ばつが響き、果実肥大が抑制されて重量が落ち込んだ。栽培面積のうち、定植5年目以降の収穫可能な面積を示す結果樹面積は同1%(100ヘクタール)減の1万9700ヘクタールとなり、4年連続で2万ヘクタールを割り込んだ。
 生育期間中(4~10月)の気象状況は5月中旬~下旬、7月下旬~8月中旬、9月上旬の高温と4月~8月中旬の総降水量の少なさで肥大が鈍った。日照時間が長く、花芽不足で不作だった11年産の36万7600トンに次ぐ少なさ。
 ただ、高温干ばつと長い日照時間は糖度と着色を高める要素でもあり、県りんご果樹課の三上道彦課長は「収穫量は平年より少なかったものの、販売価格が高値で推移する高品質なリンゴを作れた」と話す。
 全国の収穫量は前年産比7%(5万4500トン)減の70万1600トン。このうち本県産の割合は58%と最多で、長野県産は18%の12万7600トン、岩手県産は7%の4万5900トンで、3県で約8割を占めた。
 品種別では、ふじが前年産比13%減の19万5800トン、つがるが同2%減の4万1100トン、王林が前年産と同じ4万1600トン、ジョナゴールドが同13%減の3万4100トン。
 結果樹面積は、16年産に2万ヘクタールを割り込んで以降は減少傾向にあり、後継者不足による廃園などが進んでいるとみられる。一方、若手生産者が早期多収が可能なわい化栽培を導入してわい化樹面積が約4分の1を占めて増産傾向にある。
 三上課長は、結果樹面積が減ってもわい化栽培で「収穫量は維持されている」との認識を示し、着色管理の手間が省ける加工専用園地や人手不足解消に向けた機械化作業がしやすい栽培を生産者に取り入れてもらうことで「収穫量を維持していきたい」と話した。

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