弘前大学(福田眞作学長)は26日、2019年度学部卒業生の就職率を発表した。売り手市場を背景に前年度比0・2ポイント増の98・9%と高水準を維持し、1984年度以降最高だった2017年度(99・1%)に次ぐ歴代2位を記録した。県内就職者の割合は、首都圏や中部以西への流出などを要因に前年度比1・7ポイント減の27・5%となった。新型コロナウイルスの影響により2人が内定を取り消されたことも明らかにした。
 就職率は5月1日現在。弘大教育推進機構キャリアセンター(泉谷眞実センター長)が26日、会見で明らかにした。
 学部卒業生は1306人で、就職希望者918人のうち908人が就職した。学部別では医学部保健学科と教育学部がいずれも100%で最も高く、理工学部98・6%、人文社会科学部(人文学部含む)98・4%、農学生命科学部97・7%と高い水準を維持した。
 職業別にみると、医療・福祉、公務員(医療・教員除く)、教員、情報通信業の順となり、前年度の上位2業種が逆転。公務員は近年、民間採用の活発化などを背景に志望者数が全国的に減少しており、前年度比39人減の150人だった。
 都道府県別の就職先は、県内が全体の27・5%を占める250人で最多だったが、前年度比では24人(1・7ポイント)減となった。続く北海道194人、東京都178人はいずれもほぼ横ばい。その他(中部以西)は54人で前年度から20人増加した。
 泉谷センター長は県内就職者数の減少について、19年度学部卒業生の3年生時の県内就職希望率が約50%だったことから「県内出身の学生も約4割が県外へ就職しており、学生の希望する職種や業種とのミスマッチがあるのでは」と説明。「学生の意識が県内企業に向くような取り組みを継続していく」とした。
 新型コロナの影響により内定が取り消された卒業生2人については「今年度も就職活動を続けると推察される」とした上で、「キャリアセンターは卒業後も1年間は相談に応じるので、学生側から要望があれば対応したい」と話した。
 今後の就職活動への新型コロナの影響について「一部企業が採用を抑制するとの情報もあり、売り手市場が縮小する状況も考えられる」と警戒。経団連の就活ルール廃止や教育機関の9月入学の議論を踏まえ「刻々と変わる情勢に対応し、的確な就職指導を継続していきたい」とし導入が進むオンライン面接用の設備整備を検討していることを明かした。

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