運営会社が自己破産を申請した青森国際ホテル

 帝国データバンク青森支店と東京商工リサーチ青森支店は26日、青森市新町1丁目の青森国際ホテルを運営する「国際ホテル」(中山大輔社長)が25日に青森地裁へ自己破産を申請したと発表した。負債総額は約16億円とみられる。新型コロナウイルスの影響で、宴会や宿泊のキャンセルが相次ぎ、3、4月の売り上げが激減し、資金繰りが困難となった。土地と建物は「城ケ倉観光」(青森市、丹野智宙最高経営責任者=CEO)が買い取った。時期は未定だが、ホテルやレストラン、宴会場として営業を再開する予定。
 青森国際ホテルは1938年の創業で、48年に法人化。現在の建物は80年に完成した。客室数は67室で、青森市内の同業他社と比べて少なく、宴会やレストラン部門を主体とする事業を展開していた。一方で、ブライダル部門に多額の改装費を投入したが、少子化や結婚式に対する意識の多様化で集客は伸び悩んだ。
 2011年には業績悪化により、債務を圧縮するために会社を分割。新会社に負債の一部や従業員、資産を引き継ぎ、再建した経緯がある。その中で新型コロナの影響を受け、3月から売り上げが大きく落ち込み、業績が低迷。4月21日から全館を休館していた。13年3月期に約9億円あった売り上げは、20年3月期には約7億円にまで落ち込んだとみられる。
 城ケ倉観光は「Hotel Jogakura(ホテル城ケ倉)」や蔦温泉などを運営。丹野CEOによると、4月に中山社長から話があり、今月20日に売買契約を結んだ。解雇された従業員78人のうち、10人程度を採用する方針。丹野CEOは取材に対し「青森市民にとって思い出深く、長い歴史を持つホテルだったので、地元資本として協力したかった。従業員の雇用継続もでき得る限りの努力をしていきたい」と語った。