新型コロナウイルス感染拡大を受け、tovoはホームページ上で緊急インタビュー企画「アマビエを届ける。」を展開中
コロナに負けない―との思いに賛同し、tovoがデザインで協力した盛田庄兵衛(七戸町)の特別純米酒。4月24日発売

 本県から東日本大震災の遺児を支援するプロジェクト「tovo(トヴォ)」は、飲食業者や工芸作家ら支援者の協力を受け活動してきたが、その仲間たちが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けていることから、急きょインタビュー企画を展開。それぞれの日常の変容を切り取っている。代表の小山田和正さん(49)=五所川原市=は「この先がどうなるかは見通せないが、さまざまな現場で暮らす人の生の声を残しておきたい」と話す。
 トヴォではオリジナルデザインのチャリティーグッズを制作し、賛同者の店舗などで販売。経費を除く収益をあしなが育英会の津波遺児基金に充当するとともに、3・11以降の家族の在り方を紹介するフリーペーパーも刊行してきた。
 ところが今春、新型コロナの影響で状況は一変。クラフト系の大きなイベントは軒並み中止が決まり、飲食業者らも営業形態の変更も強いられた。プロジェクトを支えてきた人々の動揺に、小山田さんは「大メディアにはなかなか拾われにくい試行錯誤する現場の生の声を、今後の参考とするためにも、記事としてとどめなければ」と思い立った。
 疫病退散を願う妖怪・アマビエのイラストを提供し、製造に協力した盛田庄兵衛(七戸町)の「駒泉特別純米酒『アマビエ』tovo ver.」を手土産に、インタビュー行脚。ホームページ(https://tovo2011.com/withcorona)に7日から記事をアップし始めた。
 記事によると、多くの店舗はオンラインショップの充実に向かっている。無農薬野菜を扱うバンブーフォレスト(弘前市)ではネット上で無農薬玄米の反響が大きいとし、今後は「青森県産のものをはじめ、身体に良いおいしいものをドンドン紹介していけるから、そこを強くしていきたい」とした。
 エスニック雑貨・衣料店のpunya(青森市)は、見知らぬ客が「コロナにかかってるかも」と言いながら入店してきたことに衝撃を受け、原則として予約制で営業。「第2波が来るかもしれないから、ニュースで最新の状況をチェックしながら、当分はアポイント制を続けよう」との方針だ。
 浮いてしまった時間を店舗の環境整備に充てるカフェ、新商品の開発に打ち込む作家の姿も紹介している。
 小山田さんは「みんな業種も違えば賃貸かそうでないかでの差もあり、総括的な感想は言いにくい」と断りつつも「本来、イベントの主眼は買い物自体より行く楽しみ・会う楽しみにあり、オンラインでカバーできない要素がある。そういった習慣の部分で以前に回帰できない場合、今後どうなっていくのか」と心配した。
 HPには小山田さん以外のライターが取材した分を含め、全13回のインタビュー記事を掲載している。