リニューアルオープンした「常田健 土蔵のアトリエ美術館」。開館日の増加や常駐スタッフの配置でこれまで以上に魅力を発信していく

 旧浪岡町出身の農民画家常田健氏(1910~2000)の作品が展示されている「常田健 土蔵のアトリエ美術館」が23日、リニューアルオープンした。運営主体が遺族から常田健記念財団(高橋美智子理事長)に変わり、常駐スタッフが配置され、開館日数も増加。「津軽のゴーギャン」と呼ばれた常田氏の魅力をこれまで以上に発信していく。
 常田氏は旧制弘前中学卒業後に上京し、川端画学校で絵画を学んだ。23歳で帰郷後、土蔵をアトリエに津軽で生きる農民の喜怒哀楽や風土を描き続け、1999年に高橋理事長が代表を務める東京都のギャラリー悠玄で開かれた個展で広く知られるようになった。
 美術館は2005年、地元有志らが集めた募金などを基に、常田氏の次女岡田文さんらによって青森市浪岡北中野にある自宅敷地内のリンゴ園に建設。アトリエの土蔵も見学可能で県内外からファンが訪れていたが、今後の運営に不安を感じた岡田さんが高橋理事長に相談し、昨年5月に同財団が発足した。
 財団が運営することで常駐スタッフが配置されたほか、開館日も週6日(月曜休館)に増加。開館時間も2時間延長して午前10時から午後5時までとなった。
 リニューアルオープンは4月25日の予定だったが、新型コロナウイルスの影響でこの日となった。9月13日までは「横尾忠則選定作品展」の前期として約30点が展示され、リニューアルを待ちわびていたファンが早速訪れて鑑賞していた。
 引き続き館長を務める岡田さんは「開館日や時間が延長されたことでより多くの方に見ていただけると思う。ぜひ一度足を運んでほしい」と話した。