2018年9月につがる市の国道101号で車4台が多重衝突し、4人が死亡した事故で、危険運転致死傷の罪に問われているつがる市森田町大館千歳、無職の被告の男(34)の裁判員裁判の第3回公判が21日、青森地裁(寺尾亮裁判長)であり、被告人質問などが行われた。被告は事故当時163キロまで加速しており「公的な評価は別として、事故当時の運転が危険な運転に当たると思うか」と尋ねられると「思います」と答えた。
 被告は同年9月21日夜に同乗者2人を含む友人4人と自宅車庫でバーベキューをしており、当初は近くのスナックに行くために飲酒運転をしたと説明。徒歩やタクシーで行かなかったのは「目的地が近いという安易な考えです」と話し、アルコールの影響で気が大きくなったり、判断能力が落ちていたりしたのではないとした。
 被告は、スナックが営業していなかったため、五所川原市方面に向かう途中で事故を起こした。事故現場の3キロ近く手前から搬送先の病院までの記憶がないとしたものの、160キロ程度で走行することは「公的な評価は別としても、個人的な見解では異常だと思う」と答えた。
 検察が調書を作成する段階では運転開始時に「眠気も感じていた」と話し、事故後の救急車内では救急隊員の声掛けに「眠い」と答えていたとの証言もあるが、被告はどちらも「分からない」と返答。これまでも飲酒時に眠くなったこともあるが、飲酒時間が長くなり、夜間という時間帯であるためで、飲酒の影響で眠くなったかどうかは「自分では分からない」と述べた。
 22、23歳ごろに飲酒運転を7、8回ほどしたことがあることを明らかにしたが、シートベルト非着用で交通反則切符を切られたことをきっかけに、事故時までは飲酒運転をしなかったという。
 被害者や遺族への思いを聞かれると、「申し訳ないという気持ちだけでは絶対に足りないし、許されることではない。刑事責任、(損害賠償などの)任意責任から逃げようという気持ちは一切ない」と述べた。事故の原因が自分にあると認識しながらも被害者や遺族に謝罪しなかったことについては、謝罪する考えはあったが、接見禁止が解除される裁判で直接謝るつもりだったと答えた。
 被告の父親に対する証人尋問も行われ、バーベキューの様子や飲酒運転をしたところを見ていないと説明し「バーベキューを早くやめるよう注意すればよかったかもしれない」と話した。
 次回は25日に論告、求刑が行われ、結審する予定。

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