青森市は21日、新型コロナウイルスの影響を受ける市民らを支えるとして、市内すべての一般家庭と事業者の水道料金を1カ月分免除すると発表した。約10億円分となるが、少雪による除排雪予算の残額を活用するという。ねぶた師による冬のアートプロジェクトの立ち上げ、青森発の文化芸術発信事業への助成など、コロナの影響で活動が制限されている文化芸術の支援にも乗り出す考えを示した。
 21日に開いた市危機対策本部会議で、本部長の小野寺晃彦市長が幹部職員に指示した。
 水道料金の免除は官公庁を除くすべての家庭と事業者が対象。6月納付分の1カ月分を免除する。申請などの手続きは不要。
 小野寺市長は「外出自粛など協力を頂いている。除排雪経費の使わなくて済んだ分を市民の生活支援、事業者支援として還元したい」と説明した。
 青森ねぶた祭が中止になったことで、ねぶた師の支援も必要として、ねぶた師による新たな冬のアートプロジェクトの創設も指示。ねぶたの技法を生かしたアート作品を披露してもらう予定で、ねぶた師の賛同も得た。
 活動が制限されている文化芸術活動も支援したいと、クラスターの発生などで全国的に営業が厳しくなっているライブハウス、ギャラリーなどの民間文化施設とアーティストが行う青森発の文化芸術発信事業に最大30万円を助成する。市によると、文化芸術活動への支援は東北地方では仙台市の前例があるが、県内では初という。
 このほか、台風シーズンの到来を前に、避難所での感染を防ぐため、市内の60避難所に段ボールベッドと間仕切りの配備を指示。
 ひとり親家庭への児童扶養手当の追加給付や、苦境にある宿泊事業者、バス・タクシー事業者、卸売業者らへの支援、県や市の支援金の対象外となった理・美容業やクリーニング業などへの家賃補助なども行うとした。
 今回の支援策の総額は16億円超となる見通し。詳細を詰めた上で市議会に提案する。