市職員によって開門される弘前公園の追手門=18日午前9時45分ごろ
閉鎖が解除された弘前公園を散策する市民ら=18日午前11時15分ごろ

 弘前市は18日午前、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月10日から続けていた弘前公園の閉鎖措置を解除した。閉じていた追手門、東門、北門を開門し、出入り口や公園内の橋など16カ所に設置していたバリケードを撤去。弘前城本丸や弘前城植物園などの園内有料区域も再開した。公園開放を心待ちにしていた市民らは38日ぶりに園内へ踏み入り、散策などを楽しんだ。
 市は新型ウイルスの感染防止対策として弘前さくらまつり(4月23日~5月6日)を中止し、弘前公園も閉鎖。当初は大型連休までの措置として5月7日に解除を予定していたが、新型ウイルス感染防止対策を徹底するとして18日まで期間を延長した。弘前公園の閉鎖は1895(明治28)年に一般開放されて以来、市の記録にはなく、追手門、北門の閉門は開園以来初めてだった。
 この日は午前9時から、市公園緑地課の職員28人が3班に分かれ、バリケードの撤去や開門作業に当たった。城門は北門、東門、追手門の順で開門され、追手門では櫻田宏市長が立ち会い、閉鎖解除を待ちわびた市民と共に見届けた。
 櫻田市長は「ようやく通常の状態に戻った。弘前公園が一般公開されて以来、初めての閉鎖。125年の時が流れて今また、新たな開門を迎えた思い」と述べた。来年の弘前さくらまつり開催に向けては、市民の公園閉鎖に対する理解と協力に感謝しながら「これまでの100回分を含めて素晴らしい祭りにしたい」と意気込みを語った。
 北門が開けられた直後に早速来園した市内の主婦油川千江子さん(70)は「毎朝、園内を散歩していたので、門が閉じられているのが残念だった。(閉鎖が解除される)この日をとても楽しみにしていた」と喜んだ。三つの門の開門を見届けて園内に入った同市の主婦菊池理井子さん(70)は「花の色で季節が移ったことを実感する。今年は園内の桜が見られなかった空白があるが、それでもやはり見慣れた景色が戻ってきたのだと感じている」と感慨深げに語った。
 この日は市内の公共施設も一部を除いて再開。感染症予防のため、施設によっては当面の間、入場制限などの対応を行う。