新型コロナウイルスの影響が広がる中、ひろさき子育て世代包括支援センターでは、不安解消へ相談を呼び掛ける

 新型コロナウイルスの感染拡大は、妊産婦や乳幼児を抱える女性たちにも大きな影響を与えている。妊娠中の感染への警戒をはじめ、里帰り出産や立ち合い出産の中止、母親学級や健診の取りやめ、遊び場の閉鎖など、その影響は多岐にわたる。子育てに関する悩みに対応する弘前市のひろさき子育て世代包括支援センターは「不安を抱えず、小さなことでも相談してほしい」と呼び掛ける。
 同市では7月まで幼児健診や離乳食教室などの母子保健事業が中止となっているほか、各病院が妊娠・出産への知識を学べる母親・両親学級を中止、保育所などに設置している子育て支援センターも一時的に閉鎖している。
 昨年度、ヒロロに開設されたひろさき子育て世代包括支援センターには保健師、助産師、保育士ら専門職が常駐し、あらゆる相談に応じている。
 これまでは、買い物や隣接する駅前子どもの広場で遊ぶついでに相談で来所する人も多かったが、感染拡大以降は外出自粛などもあり、来所での相談は減少。一方で、日ごろから行っている電話での妊産婦への体調などの聞き取りで、さまざまな不安が聞かれるようになった。
 同センターの助産師鷹山あゆみさんは「感染対策で病院での健診も短時間、また母親学級、両親学級が受けられないなど、(妊娠・出産について)学ぶことができない不安や、経産婦の方であっても、産後に病院で家族と面会ができず不安、寂しいなどの声が聞かれる」としつつ「話を聞くだけでもだいぶ違うと感じる」と話す。また、地元出身ではない出産女性が、里帰りできずに困っているという声もあり「孤立しかねない人には電話を何回もかけたり、いつでも連絡してほしいと伝えるなどしている」という。
 さらに、新生児訪問に関して「コロナがあって訪問が怖い」という声がある一方、「病院での赤ちゃんの体重測定なども少なく不安だから早く来てほしい」など、いろいろな心配があるという。同センターの浅沼綾香主査は「不安が増えている印象。今、中止している健診の機会にいろいろと相談する人も多かった。不安なまま家にいる人もいると思う」とし、「センターには専門職がおり、幅広い子育ての悩みに対応できる。小さなことでもいいので気軽に電話してほしい」と訴える。
 政府による妊婦用のマスクが届くまでの臨時対応として、駅前子どもの広場の保育士が手作りしたマスクを母子健康手帳交付時に1枚配布しているほか、現在、各所で休止している母親学級の代わりになるものの開催を考えているという。授乳に関する相談も随時受け付けているほか、駅前子どもの広場の託児、市の情報を得やすい無料の「ひろさき子育て応援アプリ」の活用も呼び掛けている。
 同センターの開設時間は午前8時半~午後6時(土日祝日、年末年始は休業、電話0172―37―1323)。