作品を手掛ける井上さん(右)と撮影に訪れた五十嵐さん

 弘前市のねぷた絵師で現代美術家の井上神節さん(18)によるアートライブ「檄―Ultimate.―」が17日、同市のスペースデネガで開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客にし、制作風景をインターネット交流サイト(SNS)のインスタグラムで生配信。アートを手掛ける姿を通し、人々にエールを送った。
 井上さんは、新型ウイルスの収束を願うとともに、「ねぷた絵師として、現代美術にどこまで踏み込めるか挑戦しよう」と、書や照明、音楽などを組み合わせた複合作品を作るライブを企画した。
 ライブでは、濃淡の異なる墨やさまざまな色の顔料、染料、ブラックライトなどを使用。音楽とともに、墨を含ませた筆を雅仙紙の上に走らせたり、両手に付けた絵の具をキャンバスに塗ったりして、作品を完成させた。ライブ後、井上さんは「私がアートと向き合う姿を見て、少しでも前向きになってくれたら」とやり切ったような表情で話した。
 生配信した映像は今後、個展などでの展示を考えているという。
 ライブには、映像作家の五十嵐仁さんとユーチューバーのたんどぅさん(ともに同市)が訪れ、井上さんの制作風景を撮影。五十嵐さんの映像は今月中、たんどぅさんの映像は来月中に動画投稿サイトなどで公開される予定。