緊急事態宣言の解除後初めての週末を迎え、弘前市城東北2丁目の長四郎公園では遊具で遊ぶ家族連れらの姿が見られた=16日午前10時50分ごろ
買い物客で久しぶりににぎわうさくら野弘前店=16日午後1時55分ごろ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が解除され初めて迎えた週末の16日、弘前市内の商業施設や商店街、公園などにはにぎわいが徐々に戻り始めた。市民からは「気兼ねなく外出できる」と喜ぶ声が上がった一方、見えないウイルスへの脅威から「まだ安心できない」と警戒する声も聞かれ、商業関係者からは「いつものにぎわいが戻るには時間がかかりそう」との声も上がった。
 同市城東北2丁目の長四郎公園では、午前中から多くの家族連れが遊んだり、高齢者がゲートボールに興じたりと、普段のにぎわいが戻っていた。妻と娘と遊びに来ていた会社員の舘山拓也さん(31)は「緊急事態宣言中は自宅で過ごしていた。久しぶりの外出で、娘もしゃぼん玉遊びを楽しんでいるようで良かった」とほっとした様子で語った。
 さくら野弘前店も買い物客で久しぶりのにぎわいを見せた。家族4人で訪れた市内の女性は「来店は1カ月ぶり。家族で買い物ができて気分がすっきりする」と笑顔。
 一方、小学生の息子と買い物に来た女性(35)は「緊急事態宣言が解除されてもまだ安心はできない。(感染予防のため)子どもの靴やカバンを買ったらすぐ帰ろうと思う」と不安げな様子だった。
 同市の土手町通りも午前中から家族連れや学生らが行き交う姿が見られ、蓬莱広場ではベンチに座って昼食を取る親子連れもいた。
 ただ感染防止のため休業を続けている店舗も少なくなく、弘前中土手町商店街振興組合の平山幸一理事長は「出歩く人の数にまだ劇的な変化はない」と指摘。近隣観光施設なども臨時休館中のため「市民の気持ちはまだ外出自粛ムードの緩和に向かっていない。今後各種施設が営業を再開すれば、緩やかに客足は回復していくだろう」と話した。
 同市駅前町の商業施設ヒロロは同日から、一部のテナントを除き午前10時から午後8時までの平常営業を再開した。買い物客の多くが利用する駐車場の利用数は大型連休中で1日約600台だったのに対し、直近1週間の平日は同約1000台、休日は同約1300台に増加しており、同施設の担当者は「客入りは例年の8割程度まで戻っている」と明かした。
 ただ集客につながるようなイベントは感染リスクが高まる恐れから実施が難しく、「例年通りのにぎわいとなるのはまだ時間がかかりそうだ」と話していた。