決算概要を説明する成田頭取

 青森銀行(成田晋頭取)が15日発表した2020年3月期の連結決算は、経常収益が前期比1900万円増の430億300万円だった一方、新型コロナウイルス感染拡大によるリスク回避で有価証券関係損失などが増え、最終的なもうけを示す純利益は同17億4800万円減の14億7000万円となった。4年ぶりの増収減益。
 低金利を背景に資金運用収益が減り、青銀単体の経常収益は同5億3600万円減の331億8600万円だったが、連結子会社の増収でカバーした。
 ただ、新型ウイルスの感染拡大による金融市場の混乱を受けて株式や投資信託などの有価証券の売却損や償却が増えたほか、取引先の経営悪化に備えた予防的な貸倒引当金の繰り入れで与信関連費用も増え、経常利益は同26億3500万円減の23億2400万円になった。青銀単体の有価証券関係損益は同12億2300万円減り、12億2900万円の赤字。
 成田頭取は「コロナショックによるマーケットの動きに対応できず、リスク削減のために損失計上した。当初予想(の最終利益32億円)を大きく下回る結果となり、じくじたる思い」と述べた。
 本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は同5億5800万円減の40億2100万円。財務の健全性を示す自己資本比率は連結で同0・27ポイント低下の9・78%。金融再生法開示債権は同38億円増の211億円で、対象資産に占める比率は0・18ポイント上昇の1・14%。
 21年3月期の連結業績予想は経常収益390億円、経常利益24億円、純利益16億の見通し。事業者の経営環境がさらに厳しさを増すことを懸念し、成田頭取は「最優先課題を資金繰りと捉えて事業を立て直し、地域経済や雇用を維持して難局を乗り越えたい」と話した。