先代店主の清昭さん(右)と新店主の力さん

 弘前市山道町にあったすし店「車寿司」が、同市土手町の弘前パークホテル2階に移転した。新店主の原子力(ちから)さん(49)は「ホテル内に移転して宿泊する皆さんがより訪れやすくなった。新型コロナウイルスが収まったら、おいしいすしを食べに来てほしい」と話している。
 同店は1969年、先代店主の清昭さん(75)が同市山道町のマルト市場内に開店。82年に市場外へ移転し、旬の魚介類を生かしたすしや伝統のたれでふっくらと焼き上げるウナギのかば焼きなどを提供し、50年以上にわたって市民のおなかを満たしてきた。
 今回の移転は、店の前の道路拡張に伴うもの。2019年3月15日にいったん閉店し、同ホテルの協力を得ながら2階の「めん処・洋風居酒屋わらび」の店舗跡を改修。清昭さんの下で25年以上修行を重ねた長男力さんが店を継ぎ、4月20日に営業を再開した。
 内装は老若男女に親しまれるよう、白木造りで明るく落ち着いた雰囲気。メニューに大幅な変更はないが、山菜のあえ物や煮物といった季節の食材を使った料理も提供していくという。
 新型ウイルス感染拡大により、弘前さくらまつりが中止された中で開業を迎えたが、力さんは「新型コロナを吹き飛ばすくらい元気に営業していきたい」と意気込む。加えて「出前も受け付けているので、外出自粛中でも気軽に利用してくれれば」と呼び掛けている。
 出前の注文や問い合わせは同店(電話0172―34―6955)へ。