ハグワークで手作りマスクの販売が始まった。桜をイメージした弘前らしいマスクはこの時期の限定販売

 新型コロナウイルス感染拡大が深刻化する中、全国の障害者就労支援施設でマスク作りを通じた地域貢献の輪が広がっている。弘前市では市役所1階ロビーで営業している障害者就労支援アンテナショップ「hug work(ハグワーク)」で、手作りマスクの販売が始まった。新型ウイルス感染拡大が懸念される中、マスク不足の現状に一役買いたいと、現在4事業所が販売を予定している。11日は多機能型障害福祉サービス事業所「りんごの里」が作った桜をイメージしたピンクのマスクが限定販売され好評を得た。
 ハグワークでは九つの事業所がパンや菓子、雑貨を持ち回りで販売し、地域に根差した活動を展開している。マスク販売は、新型ウイルス終息への見通しが立たない中、全国的なマスク不足の状況を踏まえて決断。地域への恩返しになればと、大型連休明けの7日からスタートした。
 「りんごの里」では、マスク製作が初の試みとあり、販売まで約1カ月かけ、試行錯誤を重ねてきた。施設利用者は慣れない作業ながら、職員と協力して、品薄になっている生地やマスク、マスクひもに適した素材選びに苦戦しつつも、アイロン掛け、縫製、作業周辺の掃除、袋詰めなどを分担しながら作業に励んだ。
 完成したマスクは両面オーガニックコットンのみを使用したものと、綿100%(表)とさらし(裏)を組み合わせたものの2種類で、洗って何度でも使える素材を選んだ。品薄のマスクひもは、代用としてタイツを使用し、長時間身に着けても耳が痛くならないよう工夫を凝らした。手作りのため1日に販売するのは50枚ほどだ。
 同施設の担当者は「現在販売しているピンク色は今の時期限定で、桜をイメージした弘前らしいひと品。生地選びから大きさ、付け心地などこだわりが詰まったマスク」とし、今後は他の色や大きめサイズのものなどにも挑戦していく方針だ。
 この日、販売していた神田洋美さん(43)は「マスクを必要としている多くの人たちに一枚でも多く届けたいという思いを込め、力を合わせて作った。新型ウイルスの一日も早い終息を願っている」と力を込めた。
 マスクの価格は基本的に300円。販売する営業日時は月、水、金曜日の午前10時~午後1時を予定している。詳しくは市のホームページやハグワークのフェイスブックで発信する。