児童生徒が通常の学級に在籍しながら、その個性・特性に合わせた指導を受ける「通級指導教室」。弘前市教委は今年度、新たに福村小学校に教室を設置し、市内小学校の拠点を3校に増やした。他校から拠点校へと通う子どもは多く、自宅から近くなることで保護者の送迎の負担軽減を図るとともに、指導教室へのニーズの高まりに対応すべく、一層の充実を目指す。
 通級指導教室は、通常の学級に在籍し、学校生活において何かしら苦手なことがある子が、週1回程度指導を受ける場。市教育センターは「すごく得意なことと苦手なことのアンバランスさによって学校生活で苦労している子が、過ごしやすくなるようにサポートしている」とする。
 従来の岩木小、大成小、津軽中、東中の4拠点に新たに加わった福村小の通級指導教室は、通いやすさに配慮し、中学の拠点2校で行っている学校外への教室設置を取り入れ、総合学習センターに場所を設けた。
 指導を受ける児童生徒の数は2019年5月現在で小学生93人、中学生41人の合計134人。5年前と比較すると3割程度増加しており、保護者や周囲の理解の広がりを背景に、年々そのニーズは高まっている。
 他校から通う児童生徒は保護者の送迎が必要。これまでの拠点校の数では、エリアが広く送迎が困難であったことに加え、通級生の数の多さから必要な指導回数や時間が確保されない可能性もあった。
 通級指導教室での指導は、その子の個性・特性に合わせて一人ひとり異なる教室では子どもと信頼関係を築きながら指導のポイントを探り、例えば、音声情報に加え視覚情報を多く取り入れることで理解がしやすいということが分かれば、児童生徒が通う学校側と協力し合うなどしている。市教育センターは「その子との関わりを重ね、信頼関係が築かれていくと、一気に子どもの理解が進み、指導が充実していくこともある」という。
 同センター通級担当の佐藤史子指導主事は「拠点を増やすことで、できるだけ通いやすく、子どもたちが楽しく活動しやすくなり、また学校生活がより良くなっていけば」と話した。

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