久しぶりに子どもたちの元気な声が響く教室=7日、弘前市の桔梗野小学校

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた当初の緊急事態宣言に合わせ休校していた県内の学校は7日、県立高校が再開したほか、弘前市の小中学校でも週末からの再度の休校期間入りを前に久々に児童が登校した。事態の収束が見通せない中、授業時間の不足に加え、修学旅行や運動会など学校行事が軒並み延期や中止となるなど異例続きの学校現場だが、各校は試行錯誤で子どもたちの日常を維持しようとしている。
 弘前市の桔梗野小学校では、登校した子どもたちが早速グラウンドを元気に走り回った。同日は給食ありの午前授業だったが、「子どもたちにとって友達と遊ぶ休み時間もとても大切」と、あえて昼休み時間を設けた。
 同校でも5月下旬に予定されていた運動会をはじめ、宿泊体験学習、修学旅行、学習発表会などはすべて延期した。貴重な体験の機会でもある学校行事。先行きは見えない中だがすぐに中止とはせず「授業は大事だが、行事も大事。限られた中で何ができるか可能性を探りたい」と奈良充生校長。
 授業時間も限られる中にあって、「逆に先生方からどんどん新しい提案が出てきた。これまでにないことで指導を見つめ直す機会にもなっている」といい、「ピンチをチャンスにではないが、学校から元気を発信するぐらいの気持ちでやりたい」と話す。
 同市の小沢小学校でも行事は軒並み延期。運動会も当初は縮小して行う予定だったが、状況の悪化を踏まえ2学期に持ち越し、学内のスポーツ大会形式での開催も考えている。
 授業時間の不足で、出校日は主要科目の授業を優先しつつも、子どもたちが体を動かす機会が激減していることから、可能な限り体育の授業も取り入れるようにしている。小山内剛校長は「感染対策には配慮しながらも、できるだけ体を動かして発散できる場所をつくってあげたい」と話す。また休校対策では、オリジナルのプリントを作るなどして対応している。
 第一中学校は、出校日はなるべく5教科を中心に授業。「少しでも授業を進めて、休校中の家庭学習につなげたい」と後藤光生教頭。翌週の休校期間中の学年ごとの分散登校でも、状況の悪化に備え、受験がある3年生を優先し前半に持ってくるなど対策を行っているという。