一部営業を再開した津軽藩ねぷた村=7日午後2時ごろ

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県が遊興施設や大型商業施設などに対して行った休業要請(4月29日~5月6日)が解除された。7日に営業を再開する施設、店舗が見られたが、自粛ムードが続く中で先行きに懸念を示す事業者は多い。感染拡大を招かないよう積極的な集客営業を控えながら、売り上げ確保に苦心している。
 弘前市の観光施設・津軽藩ねぷた村は7日、売店や農産物直売所などの営業を再開したが、有料見学施設などは当面の間休業を続けるという。2月から5月末までに入っていた5万5000人分の予約はキャンセルとなり、4月の売り上げは例年の15%程度に激減した。
 妖怪「アマビエ」を模した金魚ねぷたなどが通販分野で人気となり、売り上げゼロを回避した形で、中村元彦理事長は「(仮に)近場で感染者が出るなど、アマビエねぷた制作に関わるトラブルが発生していたら半年間は壊滅的な状況になるところだった」と胸をなで下ろす。ただ、夏も各種祭りの中止などで「7割ほどの売り上げ減少は覚悟している」という。
 中三弘前店は休業要請期間に食品フロアのみ営業し、7日からは営業時間を短縮して全館営業を再開。しかし、平日だったこともあり、服飾フロアなどは客足がまばらだった。同店営業企画課の樋口貴彦課長は「まだまだ自粛ムードが続く中での再開。苦戦が長引くとみている」と話す。11日には食品フロアの商品宅配サービスを新たに始める。観光客向け商品の受け皿として県産品詰め合わせボックスをネット販売で用意するなど、積極的に集客ができない中で需要掘り起こしを図っている。
 同市など県内外で11店舗を展開するカラオケ合衆国は、1部屋1人までの入室とし、営業時間を短縮する形で再開。利用客の検温、飲食品の持ち込み許可、注文商品受け取りのセルフサービス化など「最大限の安全対策」(青田進青森エリアマネージャー)を取って再開した。再開初日は稼働する部屋数を絞ったが、各店で予想以上に利用客が訪れたといい、現状の形態のまま対応していくという。