新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の大型連休は不要不急の外出自粛が呼び掛けられている。行楽地に出向いたり、遠方の友人や親戚に会ったりするのもままならない異例ずくめの大型連休をどのように過ごしているのだろうか。津軽地域に暮らす人々の「おうち時間」をのぞいてみた。
 弘前市の団体職員・三浦行さん(47)は、連休が始まってから一人娘の結梨さん(朝陽小学校1年)と触れ合う時間が増えたことを実感している。「娘と子ども向けアニメのDVDを見たり、おもちゃの教材で遊びながら勉強を教えたりしている」と話す。また、「以前は外食中心だったが、今は買ってきた弁当や家で作った料理を、家族でテーブルを囲んで、とりとめもない話をしながら食べるようになった」という。
 三浦さんは作将棋愛好家でもある。初心者向けのミニ将棋「どうぶつしょうぎ」を自宅で結梨さんと指しており「これからの過ごし方はまだ決めていないが、家の中ですることはたくさんあるので、連休中に家族で過ごす時間をどんどん作っていきたい」と話した。
 平川市の弘前大学大学院2年古川弘基さん(23)は、本来であればこの時期、連休明けの教育実習に向けた準備をしていたはずだった。しかし予定が変更となり、仲間数人と企画して、ボランティアでビデオ会議システムを用いた小学生への学習支援を行っている。
 毎回、児童と学生がともに「きょう頑張ること」を発表。学生は質問を受け付けながら自身の課題にも取り組んでいる。
 児童には「勉強が面白いということを、学校以外の場所でも感じてほしい」とし、「教えることを通して張り合いが生まれるし、自分の中の日常に近づけるのがありがたい」と語った。
 板柳町のフリーデザイナー・イラストレーターの北畠清美さん(25)は2018年のUターン以来、在宅でデザインをしてきた。現在は「図書館での資料収集や風景の写真を撮ったりすることができない」状態。イベント自粛の流れで、ポスターなどをデザインする機会の減少に不安も抱えるが、収束後を見据え、「日々のルーティンをこなす練習」と捉えながら前向きに技術向上に励んでいる。
 動画投稿サイトで閲覧できるストレッチを参考に運動不足の解消に努め、庭に出たりもして少しでもストレス解消を試みている。
 平川市に住む木村大地さん(31)は、自宅にいる時間を活用して部屋の掃除や片付け、模様替えに精を出している。「家にいる時間が長くなるので、もっと住み心地を良くしたいという気持ちと、運動不足の解消のためにやっている」という。
 普段は簡単な掃除もおろそかになりがちだが、この大型連休中は掃除する部分を分け、決めた部分の掃除を一日のノルマにしている。この日はエアコンのフィルターや扇風機の羽根など、家電の掃除を中心に行った。「思った以上にほこりがたまっていて驚いた。少しずつきれいになると達成感もあり、あすも頑張ろうという気持ちになる」と笑顔を見せた。

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