頭の突起が特徴的な阿保さん作「疫病退散!アマビエこけし」。左が4寸こけし、右が3寸こけし
開催予定だった35回目の黒石の桜祭りを記念した「ミコちゃんこけし」
「疫病退散!アマビエこけし」を制作する阿保さん

 「みんなで感染を避ける意識が高まればうれしい」―。黒石市のこけし工人阿保六知秀さん(70)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」をモデルにした「アマビエこけし」を制作している。すでに津軽こけし館のインターネット通販で予約が相次いでおり、「愛らしく仕上げているので飾ってめでてもらいたい」と話している。黒石の35回目の桜祭り開催中止を受けて制作した、桜色の「ミコちゃんこけし」も販売している
 「アマビエこけし」は、津軽系こけしにも使われているイタヤカエデ材を使い、アマビエの長い髪、うろこ、3本足などを描いている。特徴であるくちばしは、こけしの頭頂部に鋭い突起の形で表現した。身体は緩い曲線を描いており、愛らしい姿となっている。
 県内でもアマビエをモチーフにした商品が販売されていることを知り、家族らからの後押しもあって、早期収束への願いを込め、4月から作り始めた。
 「元は絵なので、平面を立体にした時にどうしたら飾って面白みがあるかを考えた」と阿保さん。デザインや色合いを何度か大きく変更し、試行錯誤の末に現在の形が完成した。「くちばしの鋭さを頭頂部に持ってきて、コロナを退治することを表現した」と話している。
 サイズは2種類あり、3寸(約9センチ)が1980円(税込み)、4寸(約12センチ)が2750円(税込み)。
 「ミコちゃんこけし」は、ピンク色を使った珍しい配色のこけしで、胴体部分には桜の花が描かれている。開催される予定だった35回目の桜祭りにちなみ「ミコちゃん」と名付けた。サイズも3・5寸(約10・5センチ)というこだわりで、価格は1980円(税込み)。
 アマビエこけし、ミコちゃんこけしは津軽こけし館ホームページ(http://tsugarukokeshi.com/)のウェブショップから購入可能。同館は10日まで休館しており、電話予約に対応できない場合もあるため、ウェブショップでの購入や同館ブログから注文方法を確認した後にファクス(0172―54―8250)などで申し込むよう勧めている。