動画を前に会見する加藤会長(左)と大角地会長

 新型コロナウイルスの影響で青森ねぶた祭が中止になったことを受け、囃子(はやし)団体の「囃子方青森ねぶた凱立会」(大角地直樹会長)は動画投稿サイト「ユーチューブ」にチャンネルを開設、第1弾として会員9人が自宅で撮影した動画を一つにまとめた「テレワークでねぶた囃子をやってみた!」を公開している。大角地会長は「ねぶた祭が中止になって心に穴が空いていたが、今後はユーチューブを通じてねぶたに携わっていきたい」と前を向く。
 同会は2004年から日立連合ねぶた委員会の囃子方を務め、6年連続で囃子賞を受賞している。会員は150人。
 祭りの中止が決まった4月8日夜に役員が集まり、「少しでも前向きになろう」と動画を投稿することを決めた。会員それぞれが同じ音源に合わせて囃子や太鼓、手びらがねを演奏する姿をスマートフォンで撮影。編集と合わせて1週間を費やし、15日にチャンネル開設し、動画を投稿した。今後、過去の運行動画に合わせて演奏する動画も投稿する予定。
 本来であれば、今は本番に向けた練習を始める時期。5~7月には後継者育成のため、子どもたちへ囃子の指導なども行っていたが、今年は代わりにレッスン動画を配信していく。
 4月22日に青森市で、日立連合ねぶた委員会の加藤健会長と記者会見した大角地会長は「年中ねぶたのことを考えており、ねぶたは自分にとって人生や仕事。目標が無くなって、気持ちを維持するのが難しかった」と動画配信に至った思いを語った。県内外で多くの祭りが中止になっているが、会と同じような取り組みが増えることを期待している「祭りは違えど、中止を受けたみんなの気持ちは分かる。『青森でやってるから、うちでもやってみよう』と広がってほしい」と話した。