2020年度から県内病院で専門研修を始めた専攻医は61人(前年度比4人減)だったことが1日、県医療薬務課の発表で分かった。研修先の病院は全体の約9割に当たる54人が弘前大学医学部附属病院を選択した。専攻医の県外転出は12人、県内転入は8人で、県外転出超過が年々続いており、大都市部など県外への若手医師の流出が懸念される。同課の若松伸一課長は「関係機関との連携を強化し、医師の育成と県内への定着に向けてしっかりと取り組んでいきたい」とコメントした。
 専攻医は、2年間の臨床研修を終えた後、病院勤務を続けながら、専門研修を開始した医師のこと。県内の専門研修のプログラムは、弘大附属病院や健生病院など7病院1診療所で合計33プログラムある。
 同課によると、今年3月に県内病院で臨床研修を修了した医師は前年度比6人減の74人(県内出身者49人、県外出身者25人)。
 このうち53人が臨床研修修了後も県内病院に勤務し、うち県内の専門研修プログラム選択者は51人。20人は県外病院勤務で、うち県外病院で実施している県内(弘大附属病院)プログラムの選択者は2人。残り1人は病院勤務しなかった。
 県内での臨床研修修了者74人のうち、県外の専門研修を選んだ(県外転出)のは12人。一方、県外の臨床研修修了者で県内の専門研修を選んだ(県内転入)のは8人だった。
 県外転出超過人数は、18年度が19人、19年度が7人、20年度が4人。差は年々縮まっているが、県外転出超過を免れない状態が続いており、同課は「医師の地域偏在の是正について、地域の対策のみでは限界があり、国において積極的かつ実効性のある措置を講じるよう引き続き求めていきたい」とした。
 県内の専門研修は、病院別では弘大附属病院に専攻医が集中。同課は、大学病院の特色である専門性と若手医師の専門医志向がマッチした結果と推測した。
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