新型コロナウイルス感染防止の観点から、弘前大学医学部附属病院(大山力病院長)は5月11日から、全ての来院者に対し、サーモグラフィーによる検温を導入する。来院者の出入り口は正面玄関のみとし、これまで24時間態勢を取っていた入出時間を午前7時45分~午後7時に制限する。
 弘大病院ではこれまで、患者や付添者、介助者に対し、院内感染予防対策として、来院前に必ず自宅で体温測定することを周知している。風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く場合などは直接当院を受診せず「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう呼び掛けてきた。
 一方で、全国的に感染拡大が深刻化し、感染者が出た場合の院内感染への対応が懸念される状況下であっても、来院者の中には、検温せずに病院に入る患者や付添者も一定数いるのが現状で、懸念材料の一つになっていた。
 今回は大型連休中に県外からの移動者や移動者との接触者らが院内に入ることへの対応も兼ねた対策。来院者全員を対象にすることで、院内感染を徹底的に防ぐ狙いがある。
 水際対策強化に当たり、新たにサーモグラフィーを購入。来院者全員に問診と検温を実施するため、サーモグラフィー2台と職員を複数人配置する態勢を取る。37・5度以上の熱がある場合は再度検温し、病院側の指示に従う手順とした。
 入出時間の制限では、許可のない場合は午後7時以降、院内に立ち入りできない。このほか開院時間であっても「3密」を避けるため、予約時間に合わせての来院を呼び掛け、自家用車で来院した場合は車内で、それ以外は外で待つこととした。
 弘大病院は「時間制限やサーモグラフィーを使った検温はこれまでやったことのない対策。地域医療を守るとりでとして、しっかり対応していきたい」としている。