板柳町の健康運動指導士・鬼武由美子さんが、動画投稿サイト「ユーチューブ」に健康体操の動画をアップロードしている。新型コロナウイルスの感染拡大で外出が制限される中、多くの人に健康を保ってもらおうと、自宅でできる体のほぐし方などを解説。フリーランスで活動しているため、自身の今後に不安を抱えながらも、「前に進まなければ」とインターネットを介したさらなる発信に意気込む。
 鬼武さんは主に行政やサークルが主導する運動教室で指導しているが、コロナ禍で状況が一変。自粛ムードで月に約35件あった依頼が一気になくなり、「家族を養う上で不安を感じる」という。
 国は個人事業主に最大100万円を給付する経済対策の準備を進めるが、フリーランスならではの課題が鬼武さんを悩ませる。例を挙げれば、仕事の約束が必ずしも書面で交わされるとは限らない点。相手方が依頼の中止を口頭でのみ行う場合もあったといい、「(減収の)証明は難しい。融資の対象になるのだろうか」と不安をのぞかせる。
 しかし、落ち込んでばかりはいられず、「何かを発信しないと前に進めない」と一念発起。生徒の「早く体を動かしたい」という声にも背中を押され、蓄えた知識を発信しようと動画制作を決意。知人が開催する勉強会などで編集技術を学んだ。
 最近の動画では、在宅勤務の人らが仕事の合間にすっきりできるよう、負担が掛かる肩回りや、歩く機会が減って動かさない股関節をほぐす体操などを指導。「デスクワークばかりしていると(体を)上げる筋肉が動かなくなるので、おなか引き上げて」などと説明しながら実演する。
 オンラインでの発信で手応えを得た鬼武さんは、ビデオ会議アプリで東京の会社員への指導も始めた。Uターンの経験から、フィットネスクラブなどが限られ、車社会の地方における運動指導員の重要性も実感。将来はウェブを活用し、さらに多くの人に指導したい―と新たな夢を描いている。
 動画は、ユーチューブで「鬼武体操」などと検索すれば視聴できる。

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