リンゴが店頭に並びにくい時期にも、新鮮な果実を供給し、収入増を期待する会津さん

 板柳町の農産物直売所「とれたて市」は今年度、果実の鮮度保持技術「スマートフレッシュ」を利用し、新鮮なリンゴを端境期となる春・夏でも県内外の消費者に発送、販売する試みを始めた。昨年度、スマートフレッシュで処理したリンゴを店頭販売して好調だったため、取扱量を増やし、販路を広げて農家らの収入増につなげる。
 とれたて市は町内農家らが運営しており、町で生産が盛んなリンゴが店頭に並ばなくなる時期にも収益を確保しようと、冷蔵貯蔵で夏まで鮮度が保てるというスマートフレッシュ処理に着目。昨年度は処理したリンゴを店頭で売り出した結果、用意した600キロが1カ月で完売した。
 これを受け、とれたて市は約30万円を投じ、組み立て式のスマートフレッシュ機器を整備。2019年産は約10人がふじ、星の金貨、ジョナゴールドなどを前年比5倍の3トン用意し、処理を施した。
 店頭販売に加え、今年からは町外在住者向けに3キロ(税込み2500円)、5キロ(同3500円)、10キロ(同6000円)の詰め合わせも用意。リピーターも多く、県外の消費者から「リンゴを毎日食べたい」との要望が複数寄せられていることから、20年産リンゴの出荷が始まる8月ごろまでに完売できると見込む。
 取り扱うリンゴは産直で買い取るため、生産者の安定した収入につながる。とれたて市会計の会津宏樹さん(34)は「今の時期でも新鮮なリンゴを食べたいとの消費者の需要があるのでは。(生産者と、とれたて市の)さらなる収入が確保できればいい」と期待した。
 購入希望者は、とれたて市(電話0172―73―3293)へ。