小水力発電所内部の発電機を見学する農家ら

 弘前市が公共施設への再生可能エネルギー導入などを目的に、同市鬼沢に整備を進めていた「奈良寛ため池小水力発電所」がこのほど完成した。供給可能発電量は年間12万9679キロワット時で、一般家庭約27世帯分に相当。発電した全電力を東北電力に売電し、市の土地改良施設の維持管理費に充てる。
 整備には農林水産省の補助事業を活用。総事業費は1億2257万6000円で、市は5940万8000円を負担した。
 発電所は奈良寛ため池直下の水路沿いに建設され、1日から稼働している。ため池との約12メートルの落差を生かして水車で発電する形式で、水位回復期間を除き通年で運転する。年間の売電収入は約440万円の見込み。
 23日には発電所が一時公開され、近隣農家らが内部の様子を見学していた。
 市の小水力発電所は2017年に稼働した「一本木沢小水力発電所」に続き2カ所目。