新型コロナウイルス患者が入院している第二種感染症指定医療機関で働く医療従事者の感染が27日、県内で初めて確認された。県は感染経路について「院内感染の可能性を踏まえて調査中」とし、特定を急いでいる。女性看護師が感染した十和田市立中央病院は本紙取材に「院内は十分な感染防止対策を行っていた」と強調した。
 同病院の中谷慎志事務局長は取材に、マスクや防護服などの資材不足が感染につながった―という見方を否定。女性看護師は感染症病棟で勤務していたが、新型ウイルスの入院患者に直接、介助やケアをしていなかったという。中谷事務局長は「十分な対策を講じていたにもかかわらず、感染者が出てしまった」と説明した。
 他の感染症指定医療機関も感染経路を注視している。県立中央病院で感染管理室長を務める北澤淳一医師は「院内感染であれば、一層緊張感が高まる。われわれも院内の感染防止対策を見直す必要がある」と引き締めた。弘前大学医学部附属病院感染制御センターの萱場広之センター長は全国的に医療崩壊が懸念されているため、「一つの病院だけに力が加わると支障が起きる可能性があるので、住民も含めて医療圏全体で対応することが重要だ」と述べた。
 つがる総合病院(五所川原市)の中谷委弘病院運営局長は「大型連休に入っても気を抜かないようにしたい。院内感染を防ぐためにも、患者はうそをつかず素直に問診に答えてほしい」と話した。
 会見で、有賀玲子県健康福祉部長は「『感染防御が甘かった』という話ではない。しっかりと対策をした上でも感染しうる」と強調。大西基喜県感染症対策コーディネーターは「病院で感染者が出たことを重く受け止めている。本来は感染対策を万全に行い、患者を診るのが感染症病床。どのように感染が生じたのか、ルートをしっかり解明したい」と語った。
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